愛媛十全医療学院平成30年度授業要綱
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-9-学科名理学・作業必修科目科目名教育学区分基礎分野単位数担当者講師村上嘉一学年・学期1年生前期1〔授業の目的・ねらい〕私たち日本人は、小学校から高等学校を終えるまでに、これらの学校で1万数千時間の授業を受け「教育」される。日本人個々の生涯を通した学校・社会・家庭における全「教育」時間が数万時間程度と推定されることから考えると、学校における「教育」時間は、社会・家庭の「教育」に比しても大きな比率を占める。従って、われわれの知的・人間的発達にとって、学校における「教育」のあり方は極めて重要であるといわねばならない。本「教育学」では、社会や学校における教育・学ぶことの現状に関して諸問題を抽出し、それら問題点の考察過程で、教えることと学ぶことの原理や基礎となる知識・知見・考え方・諸理論を調べ、教える・育てる・学ぶ・考えることについて観念的でなく、実践的に学ぶことを目的とする。〔授業概要〕(1)「教育学」とは何か。理学・作業療法士と「教育学」(2)漢字の語源で辿る教・育・學(学)の意味とは何か(3)学習対象を認識することと教える・学ぶという行為の始まり(4)教(伝)える・学ぶ過程における「考える」ということ(5)ヒトの脳の発達と教(伝)える・育つ・学ぶ・考えるということ(6)生きていること・命とは何か~録画教材(NHK放映、「課外授業」)の視聴を基に考える①須磨久善;「生命の鼓動を見つめる」②新井満;「死の実験と生きることの意味」(7)人類の生存を支えている地球を意識して生きるということ(8)先哲・医療の先達の教育思想・教育実践に学ぶ「教える・育てる・学ぶ」ということ(9)コンピュータ地球網時代の新しい教育・学習環境、生涯学習社会到来とその可能性〔教科書〕教科書は使わない。授業の場で、適宜、必要な資料を準備し・配布・活用する。〔授業展開の方法〕毎時の授業内容の概要は、印刷資料による提示やパワーポイントファイル内容をプロジェクターでスクリーンに投影・説明する。それらを基に授業を進め、必要に応じてクラス討論やデモンストレーション、簡易実験等も行い授業内容について思考・理解を深める。〔参考書〕『科学と教育のために』、板倉聖宣講演集、季節社、1981.『子どもの思考力』、滝沢武久、岩波書店、1989.『心・からだ・ことば』、守谷慶子、ミネルヴァ書房、1982.『オオカミに育てられた子アマラとカマラの養育日記』J.A.シング、中野訳、福村出版、1977.『日本の名著』(第22巻)、杉田玄白「蘭学事始」ほか、中央公論社、1974.『地球を救う大変革』、比嘉照雄、サンマーク出版、1995.『世界がもし100人の村だったら』、池田香代子&マガジンハウス編、マガジンハウス、2003.『論語を今こそ』、サライ、小学館、2007年2月1日号.〔その他〕われわれが物事を学ぶとき、学習内容をノートなどに豊かに記録することは、自己の考えを持ち、仲間と交流し、学習成果を実りあるものとするために大切である。受講生は、各自、工夫したノート作りが必要である。授業者は、受講生が自分の考えを持ち、友と交流し、積極的に学べるよう受講者の参画型過程を通した授業を展開する。〔成績評価の方法〕参加(20点)、課題リポート(20点)、筆記試験(60点)とし、合計100点として総合的に判定する。参加(20点)は、授業者の準備した「大福帳」(Shuttlecard:授業相互コミュニケーションカード)を活用した授業者と学習者各自との往復コミュニケーション・対話の記録(毎授業終了時記入し提出する)をもとに判定する。
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