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髙岡 祐士
職種:理学療法士
就職先:愛媛大学医学部附属病院(令和4年3月まで在籍)
出身校:愛媛県立松山工業高等学校
① 愛媛十全医療学院を選んだ理由は?
3年制の教育課程なので集中して勉学に励むことができ、なかなか経験できない解剖実習に参加できる学院であったからです。また高い国家試験の合格率と就職率から夢を叶えるための場として信頼することができました。医療とスポーツに興味があったので、現職PT・AT・Drをはじめとする専門家に講義をして頂き、隣接する附属病院では院内実習を実施することができます。このような他校ではできない経験をしながら、3年間でしっかりと学ぶことができる環境であったので十全を選択しました。
② 十全で心に残った授業や出来事は?
やはり実際に現場で患者様と関わることができる臨床実習です。教科書からは決して学ぶことができない事ばかりで、臨床現場では試行錯誤しながら毎日必死だったのを覚えています。患者様との関わり方や治療方法を学ぶだけでなく、現地ではたくさんの方々に巡り合い、出会いを大切にしようと思えた実習でもありました。そして、最後の難関だった国家試験です。3年間、楽しい時も苦しい時も共に過ごしてきたクラスメイト全員で合格することができたことは何より嬉しかったですし、やっとスタートラインに立つことができて、期待と不安が入り混じる様な気持ちでした。
③ どのような仕事内容ですか?
大学病院なので急性期の患者様に対するリハビリテーションが主です。様々な分野の疾患を患者様の状態に合わせて、ベッドサイドやリハビリ室で治療を行っています。急性期なので手術前後の時期に関わることが多く、様々なリスクを伴いながら治療を進めていきます。そのため、リハビリテーション領域だけでなく医師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカーなどの専門家と共に1人の患者様を多角的視点から捉えるチーム医療を実施しています。また、治療技術や知識向上のために病院内で勉強会が行われたり、こまめに患者様の最新状況を把握するためにカンファレンスに参加したりすることも多いです。
④ 現場で働いてみての感想は?
学生時代とは違った臨床現場の雰囲気や、PTとして実際に患者様に行う治療や発言などの責任の重さは学生時代とは比べ物にならないほど感じています。学院では学ぶことができないような事に直面した時は困惑する場合もありますが先輩方が優しく丁寧にご指導して下さるのでとても助けていただいています。急性期なのでそれぞれの患者様と関わる期間は短いですが、限られた期間でできる限り回復に繋げるために、他の専門職と連携することの大切さも実感し、少しの変化も見逃してはいけないと緊張感をもって取り組んでいます。
⑤ 仕事を通して嬉しいと思う瞬間は?
患者様の状態が回復に向かっている時や退院される時です。治療を進めていく中で自分が行っているプログラムが正しいのか間違っているのか、試行錯誤していますが、何度も考えた治療が良い結果に結び付いたと実感できるときはとても嬉しいし自信にもつながっています。また、新しい仕事を覚えれた時は自分でできることが増えるので充実感などもあります。リハビリやカンファレンスやその他の業務などで1日が終わるのはあっという間ですが、毎日仕事が終わる時にはやりきったと達成感なども実感しています。
⑥ 仕事上での目標は?
自分の中では運動器疾患やスポーツ外傷が最も興味がある領域ですが、急性期では心肺機能(バイタル)の管理が必要な患者様もいるため、心臓や呼吸器リハビリテーションにも積極的に関わっていきたいと考えています。他にも中枢疾患や小児、精神など様々な領域があるのでどの領域でも対応できる能力を身に着けていきたいと思います。また、チーム医療を実施していくためには他の専門職と連携を取るため、他の専門職について理解して状況に応じた行動や自分の考えを発信していけるようになりたいです。この仕事をしている限り向上心と感謝の気持ちを忘れず、日々進歩できるように頑張っていきたいと思います。
⑦ 受験生の皆さんへのメッセージ
理学療法士になるためにはたゆまない努力が必要になります。十全での3年間は勉強が中心の生活になると思いますが、辛い事ばかりではありません。頑張れば頑張った分楽しさややりがいを感じることができます。自分のように医療やスポーツに興味がある人や誰かの力になりたいと考えている人など理由はいろいろあって良いと思います。患者様の人生の一瞬に自分が関わることができる素晴らしい職業だと思いますし、様々な疾患と闘っている患者様の生活を途切らせない重要な役目があります。十全では皆さんが抱いている理学療法士への夢を実現することができる場所です。スタートラインに立つまでの3年間夢を見失わないように頑張ってください。
石川 武史
職種:作業療法士
就職先:愛媛十全医療学院附属病院
出身校:愛媛県立松山北高等学校
① 愛媛十全医療学院を選んだ理由は?
愛媛県のリハビリテーション養成校で一番歴史があり、カリキュラムが充実しているという評判の良さと、国家試験合格率の高さが志望理由です。また、自分が再就職組なこともあり、3年制の養成課程で4年制と比べ1年早く仕事ができる点も魅力でした。
② 十全で心に残った授業や出来事は?
卒業試験と臨床実習です。 十全の卒業試験は3週間に渡って行われます。長期に渡り続く試験で大変ではありましたが、それによって1・2年次の知識の整理ができ、国家試験に楽に臨むことができました。臨床実習では昼は病院で実習、夜は下宿でレポート作成とめまぐるしい日々が続きました。その中で、患者さんとの関わり方やセラピストとしての心構えなど資格をとって仕事を始めるにあたってとても大切なことを学ぶことができました。よく、リハビリテーション養成校の臨床実習は大変だと言われますが、実際に患者さんと触れ合うことのできる実習はとても楽しかったです。
③ どのような仕事内容ですか?
日常の業務としては、自分は現在回復期病棟の入院患者担当になっていますので、回復期病棟に入院されている患者さんのリハビリテーションをさせてもらっています。整形の患者さんが多く、頚髄症や胸髄症といった中枢疾患の方や、複合疾患で腱板断裂や肘部管症候群の方が多いです。また、認知症や脳神経疾患の方のリハビリテーションをさせてもらうこともあります。
④ 現場で働いてみての感想は?
現場で働いてみての感想はとにかく時間の流れが速いことです。学生のときと違い一人の患者さんにかける時間がとても短くなっておりなおかつ限られた時間の中で成果をださなければならないことに最初はとてもとまどいました。現在は入院患者さんを中心にリハビリテーションさせてもらっていますが、患者さんの疾患をはじめ性格や病棟での行動など、把握しておかなければならない因子がとても沢山あります。患者さんの状態を掴むためにかけなければならない時間がとても多いです。そういった中で医師や看護師、理学療法士を初めとした他職種との連携は教科書で習うよりとても大切だと感じました。
⑤ 仕事を通して嬉しいと思う瞬間は?
入院当初や手術前に身体の不調や術後の不安を抱えていた患者さんが、元気になられたときが一番嬉しさを実感できます。当たり前ですが、病院に入院されている患者さんに元気いっぱいという方は少ないです。しかし、リハビリテーションを通して辛い時期や悲しい時期を通り越して身体の不調が改善されたり、痛みがなくなってくると元気を取り戻す方が多くなります。そういった辛い時期を乗り越えた患者さんの元気がでてくる様子を見ることが嬉しいです。当然、退院される時は嬉しいのですが、毎日顔を合わせていた患者さんが退院されるときは嬉しい気持ちと寂しい気持ちが半々ぐらいになります。
⑥ 仕事上での目標は?
まだ自分にあった手技や理論がわからない状態なので、枠組みに捉えられず色々な勉強会に参加してスキルアップをしアプローチの方法を学んでいきたいと思っています。ゆくゆくは日本作業療法士協会の認定作業療法士を目指したいです。
⑦ 受験生の皆さんへのメッセージ
私は、一度別の仕事を経験して再挑戦という形で愛媛十全医療学院の門を叩きました。その際、作業療法士を目指すにあたり一番決め手になったのは仕事にたいしてやりがいをどれだけ感じられるかという点でした。まだ働き出して日が浅いので、当時目指していたやりがいを今感じられているかはわかりません。しかし、作業療法士として働いている今はとても充実しています。作業療法士は患者さんひとりひとりの良いところを見つけ、それを伸ばしていく名人だと思います。今、作業療法士を目指している皆さんと一緒に、患者さんの良いとこ探しができるといいなと思っています。
大谷 鈴果
職種:理学療法士
就職先:村上記念病院(令和2年3月まで在籍)
出身校:愛媛県立伊予高等学校
① 愛媛十全医療学院を選んだ理由は?
1年でも早く臨床の場に出たいという気持ちから3年制の学校を探していたのがきっかけです。その中でも愛媛十全医療学院を選んだ理由として、3年制の養成課程というだけでなく、担任の先生を中心に教員が学生1人1人に対し、より個別な指導を行っていること、また付属病院が併設しており、より実践的な教育が行えることに非常に魅力を感じました。
② 十全で心に残った授業や出来事は?
学外活動です。愛媛十全医療学院は1年間を通して応援合戦や学院祭、ボランティア活動など様々な行事があります。応援合戦では入学して初めてクラスで一致団結して行う行事でありました。クラス皆と役割を分担して協力しながら行うことで、クラスの絆を深く刻むことができました。どの行事もクラスの絆を深めてくれるいい思い出に残る行事ばかりであり、今でもその思い出は心に残っています。
③ どのような仕事内容ですか?
回復期の患者さんの治療を行っています。脳外、整形の疾患が主です。患者さんの退院先の目的に合わせてゴール設定を決め、その目標に向かって日々リハビリテーションを行っています。また毎週カンファレンスがあり、患者さんの状態を他職種と話し合い、退院に向けて情報を交換し合いながら今後のプランを決めていきます。
④ 現場で働いてみての感想は?
臨床の場に出て1年経過しました。1番に思ったことが治療の難しさと責任の重さでした。そんな中学んだことがリハビリテーション部署内での連携、他職種との連携の大切さでした。1人で1人の患者さんを治療するのではなく、職場の先輩に治療内容やどのようなゴール設定を立てたらよいか相談したり、他職種の方から患者さんの情報を交換し合ったりなど、医療チームで協力して患者さんを治療していく大切さを学びました。
⑤ 仕事を通して嬉しいと思う瞬間は?
患者さんが入院当初はできない動作がリハビリ訓練でできるようになり、喜んでいる姿を見た時です。リハビリ開始時の患者さんは自宅に帰りたい気持ちは強いが、身体機能の低下により帰っても生活できる自身がない方たちが多いです。その中でも諦めずに懸命にリハビリに取り組んでいる姿をみて自分もより患者さんの力になれるよう頑張ろうと思えます。
⑥ 仕事上での目標は?
臨床の場で様々な症例をみて勉強し、学会発表を積み重ねていきたいです。そのためには、愛媛県だけでなく県外の学会発表を見に行って参考にしながら勉強したいです。また患者さんの適切な評価が行えるようになり、治療効果を導き出せるように理学療法の知識、技術を身につけれるよう日々切磋琢磨に取り組んでいきたいです。
⑦ 受験生の皆さんへのメッセージ
理学療法士は患者さんのそばに寄り添いながら一緒に目標に向かっていき、つらい時や嬉しい時に気持ちを共感できるとてもやりがいのある職業であると思います。入学して医療を学んでいくにあたり初めてのことばかりで大変なときもあったと思います。しかし経験を積み重ねていくにつれいろんな出会いがあり、その中で理学療法士の仕事に魅力を感じることがたくさん待っています。患者さんの力になれるよう夢に向かって頑張ってください。
西原 彩加
職種:作業療法士
就職先:松山リハビリテーション病院
出身校:済美高等学校
① 愛媛十全医療学院を選んだ理由は?
進路選択時に高校の先生から十全を勧められたことがきっかけで、十全の存在を知りました。自分で調べていくうちに、3年で国家資格が得られることや、就職率が100%であることに魅力を感じました。また、国家試験の合格率が高いことも、養成校として安心できる決め手の1つでした。
② 十全で心に残った授業や出来事は?
3年制であったため、限られた時間の中で勉強や実習を乗り切ることは大変でした。でも、クラスメイトが同じ環境で、同じ目標に向かっていたので、みんなで一緒に頑張れたんだと思います。それと同時に、体育祭でクラス一致団結して競技に挑んだり、石鎚登山を経験できたりと、学院行事で楽しい思い出もたくさんできました。
クラスメイトとは3年間で楽しいことも辛いことも共有してきたので、卒業した今でもいろいろなことを相談し合える存在です。十全でそんな仲間と出会えたことが一番の思い出です。
③ どのような仕事内容ですか?
当院は回復期病院なので、発症後1~6ヶ月の方を対象とすることが多く、社会復帰に向けたリハビリテーションを主に行っています。患者さん一人ひとりの生活を知り、その人らしい生活が送れるようにサポートしています。
例えば、在宅での生活を目指して生活動作の訓練をしたり、家屋訪問をして手すりなどの環境調整や家族指導をします。また、復職が目標となる方は、職場と情報共有をしながら仕事で必要な作業動作の訓練をするなど、個々の生活に応じた具体的な目標に向かって治療を行っています。
④ 現場で働いてみての感想は?
入社当初は緊張して戸惑うこともありましたが、指導係の先輩が付いて下さり、仕事の流れや治療について一つひとつ教えて頂きました。今でも分からないことは先輩に相談できる環境があるので、安心して働くことができています。
また、作業療法士は患者さんの生活面の支援を行っているので、病棟での食事や入浴などに関して、看護師や介護士などと情報共有しながらリハビリテーションを行います。生活能力の向上は患者さんのモチベーションにも繋がるので、私だけの関わりではなく、他職種との連携の重要さをとても感じています。
⑤ 仕事を通して嬉しいと思う瞬間は?
患者さんが身体的にも精神的にも元気になっていく姿を見られるところです。不安を抱えて落ち込んでいる方でも、できることが少しずつ増えていくことで笑顔になったり、自信を持ってもらえるようになります。
私は人と関わることが好きなので、患者さんと毎日顔を合わせることで、関係性が築けていくことも嬉しいです。また、リハビリテーションを通して少しずつ回復していき、最終的に職場復帰出来た方もいて、患者さんの役に立てていることを実感できることにとてもやりがいを感じます。
⑥ 仕事上での目標は?
就職して4年目になり、様々な疾患の方と関わるようになってきたり、私1人で担当させて頂く患者さんも増えてきたので、もっと幅広い知識や技術を身に付けていきたいと思います。
先輩方が勉強していることを院内で教えて下さる機会も多いので、職場の強みを活かしながらスキルアップを図っていきたいと思っています。
⑦ 受験生の皆さんへのメッセージ
私は学生時代にスポーツをしていたので、それが怪我をした方の不安な気持ちに寄り添える経験の1つになっています。作業療法士は、患者さん1人ひとりの生活を理解して、その人らしい生活に戻れるような支援ができる仕事です。私と同じように人と関わることが好きな人は、患者さんを1番近くで支えることができるので、とてもやりがいがあります。
患者さんから「ありがとう。」と言ってもらえるだけでとても嬉しいですし、様々な仕事の中でも、日々やりがいを感じられる魅力的な仕事の1つだと思います。
卒業生インタビュー(
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